公式(法定)通貨が米ドルの国々
米ドルが法定通貨として使用されている国や地域について、解説します。
- アメリカ合衆国
- 当然ながら、米ドルの発行国であり、主要な使用国です。
- エクアドル
- 2000年に自国通貨スクレを廃止し、完全なドル化を実施しました。
経済危機とハイパーインフレーションへの対策として導入されました。
- エルサルバドル
- 2001年にドル化を実施しました。
自国通貨コロンと並行して米ドルが法定通貨として使用されています。
2021年にはビットコインも法定通貨として採用しました。
- パナマ
- 1904年からドル化を実施しています。
自国通貨バルボアと米ドルが並行して使用されていますが、実質的にはほぼ完全なドル化状態です。
- 東ティモール
- 2000年の独立以降、米ドルを公式通貨として採用しています。
- ジンバブエ
- 2009年から2019年まで、ハイパーインフレーション対策として米ドルを含む複数通貨制を採用していました。2019年に自国通貨を再導入しましたが、米ドルも引き続き使用されています。
- アメリカ領土
- 以下のアメリカの領土や自治領でも米ドルが公式通貨として使用されています。
▪グアム
▪北マリアナ諸島
▪プエルトリコ
▪アメリカ領ヴァージン諸島
▪アメリカ領サモア
- その他の地域
- ▪ミクロネシア連邦
▪マーシャル諸島
▪パラオ
これらの国々は、アメリカとの自由連合協定に基づき、米ドルを公式通貨として使用しています。
- イギリス領土
- ▪イギリス領インド洋地域
▪タークス・カイコス諸島
これらの地域では、イギリスの海外領土でありながら、米ドルが公式通貨として使用されています。
- オランダ領カリブ
- ▪BES諸島(ボネール、シント・ユースタティウス、サバ)
オランダの特別自治体でありながら、米ドルを公式通貨として使用しています。
これらの国や地域では、経済的安定性の確保、インフレーション対策、国際取引の円滑化などを目的として米ドルが採用されています。ただし、自国の金融政策の自由度が制限されるというデメリットもあります。