金先物取引の完全ガイド

2025年2月5日

金の先物取引の基本

この章では、先物取引を行う上での基本的な情報を解説します。

先物取引の仕組み

金の先物取引は、将来の特定の期日に金を一定の価格で売買する契約を指します。投資家は価格変動を利用して利益を狙うほか、企業や金融機関はリスクヘッジの目的で活用します。売買の際には証拠金(担保)が必要となり、実際に金を受け取ることなく、差金決済が一般的に行われます。

取引所(CME、TOCOMなど)と市場の特徴

  1. CME(COMEX):世界最大の金先物市場。流動性が高く、グローバルな投資家が取引。
  2. TOCOM(大阪取引所):日本の金先物市場。国内投資家向けに特化し、円建てで取引される。
  3. 上海先物取引所(SHFE):中国市場を中心に取引され、人民元建てで決済。

取引単位と証拠金の仕組み

金の先物取引では、契約ごとに決められた取引単位があり、証拠金を担保として取引を行います。

  1. COMEX:1契約=100トロイオンス(約3.11kg)
  2. OSE(大阪取引所):1契約=1kg
  3. 証拠金:取引所ごとに変動し、レバレッジの設定に影響

レバレッジとその影響

金の先物取引は証拠金取引のため、実際の取引額よりも小さい資金で大きな取引が可能です。

  • メリット:少額の資金で大きな利益を狙える
  • デメリット:損失も拡大しやすく、リスク管理が必要

取引の流れ(注文〜決済)

  • 口座開設:証券会社や先物取引業者で口座を開設。
  • 証拠金の入金:取引を行うための資金を口座に入金。
  • 注文の発注:成行・指値・ストップ注文などを利用して発注。
  • ポジションの管理:証拠金維持率を確認しながら、リスク管理。
  • 決済:期日までに反対売買を行い差金決済、または現物受け渡し。

先物

Posted by Triligy ONE